送配電工学は、電気エネルギーを発電所から需要家まで安定供給するための理論や技術を扱います。
本書は、学生にわかりやすく送配電工学の内容を講義できることに重点をおいています。
できる限り平易な解説に努め、図や写真を多用していますので、初学者でも学習しやすい一冊です。
まえがき
1 総論
1.1 送配電の歴史的背景
1.2 電力系統
1.3 商用周波数
1.4 送電電圧
1.5 良質な電気
1.6 直流送電 (HVDC:High voltage direct current)
2 電力系統の構成
2.1 電力系統
2.2 三相交流
2.3 ベクトルオペレータ
2.4 電力系統の構成要素
2.5 変電システム
2.6 架空送電線路
2.7 地中送電線路
2.8 母線
2.9 変圧器(Transformer)
2.10 ブッシング(Bushing)
2.11 遮断器(CB:Circuit breaker)
2.12 断路器(DS:Disconnecting switch)
2.13 計器用変成器
2.14 避雷器(LA:Lightning arrester)
2.15 ガス絶縁開閉装置(GIS:Gas insulated switchgear)
2.16 調相設備
2.17 絶縁協調(Insulation coordination)
3 送電線路と環境
3.1 送電線路のたるみ
3.2 たるみの計算
3.3 電線にかかる風圧
3.4 落雷
3.5 サージの伝搬
3.6 雷遮へい
3.7 塩害
3.8 その他の事故要因
4 送電特性
4.1 線路定数
5 送電線の等価回路
5.1 集中定数回路と分布定数回路
5.2 短距離送電線路
5.3 中距離送電線路
5.4 長距離送電線路
5.5 分布定数回路と集中定数回路間の誤差
5.6 フェランチ効果
6 安定度
6.1 電力方程式
6.2 電力円線図
6.3 安定度(Stability)
6.4 負荷変動
7 故障計算
7.1 不平衡(非対称)三相交流
7.2 中性点接地方式
7.3 発電機の基本式
7.4 負荷インピーダンス
7.5 三相交流系統の事故
8 配電システム
8.1 配電系統の概要
8.2 配電方式
8.3 バランサ
8.4 配電線における損失
8.5 負荷分布
8.6 力率改善
8.7 配電線路における障害
8.8 需要電力
8.9 変圧器を含む回路表記
参考文献
索引