(発行)久美株式会社
現場で働く職員の実践力を高めることを目的に書かれています。
本書の特徴は三つある。
第一点目は、本書の基本姿勢である利用者を最も大切にした支援、利用者主体の支援を貫いている。
第二点目は、単なる社会福祉や社会福祉援助の理論を紹介するのではなく、また、単に経験談を列挙するものでもなく、理論を踏まえたうえで現場に活用できるように記述している。
第三点目は、現場で働く職員の苦労を労いつつ、業務にやる気を引き出すことができるように心がけている。
第1章 社会福祉の制度改革と利用者支援
1. 社会福祉制度の変遷
2. 制度改革と現場
第2章 福祉現場と専門職性
1. 現場に求められる理論的根拠
2. 社会福祉固有の視点と社会福祉援助(ソーシャルワーク)
3. 利用者支援における専門職性
4. 専門職としての自覚
第3章 ソーシャルワークの考え方
1. ジェネラリスト(ジェネラル)・ソーシャルワークとエコシステム
2. エンパワメント
第4章 利用者主体の支援
1. 人権と権利擁護
2. 自立
3. 福祉ニーズ
4. 利用者主体の支援
第5章 利用者支援の展開過程
1. 支援過程の枠組み
2. 導入
3. アセスメント
4. 支援計画作成
5. 支援の実施
6. モニタリング、再アセスメントへのフィードバック、評価(evaluation)
7. 終結
第6章 利用者支援の技法
1. 援助関係
2. コミュニケーション
3. 利用者の関わり(行動理論からの考察)
第7章 実践力の向上を目指して
1. 求められる専門書のとしての素養
2. ワーカーのストレスとバーンアウト
3. スーパービジョン
4. さらなる飛躍を目指して