よくわかる発変電工学

よくわかる発変電工学

  • 発売日: 2012/12/14
  • 著者: 箕田充志/橋口清人/松原孝史/門脇健/高田英治/田辺茂
  • 判型: A5
  • 頁: 240
  • ISBN: 978-4-485-66538-1
  • 定価: 3,080円(税込)
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人々は電気エネルギーを好んで利用します。

この理由として、電気エネルギーは他のエネルギーと比較し、人々にとって 利用しやすい特長を持っていることがあげられます。

我々が利用しやすい電気は、どうやってつくられているのでしょうか。

多種多様なエネルギー源から電気をつくることができますが、ここには安定性と経済性という二つの側面が制約条件としてつきまといます。

「電気をつくるのに適したエネルギー源は何か?」、「他のエネルギー を電気エネルギーに変換する過程は?」など、本書で学んでいくうちに理解が深まっていきます。

第1章 エネルギー概論

1-1 エネルギー資源とエネルギー変換

(1)1次変換エネルギーと2次変換エネルギー

(2)主なエネルギーの種類と実用エネルギー形態

(3)1次資源エネルギーの行方

1-2 電力発生とエネルギー資源

(1)水力発電

(2)火力発電

(3)原子力発電

(4)新エネルギー発電

1-3 日本と世界のエネルギー事情

(1)日本のエネルギー事情

(2)世界のエネルギー資源産出国

(3)世界の人口とエネルギー消費

(4)エネルギー資源の可採年数

1-4 我が国のエネルギー政策

(1)エネルギー政策の主な項目

(2)日本の電源構成

1-5 エネルギー消費による環境への影響

章末問題1

 

第2章 水力発電

2-1 水力学

(1)理論出力

(2)ベルヌーイの定理

2-2 流量

(1)包蔵水力と流出係数

(2)流況曲線

2-3 発電方式

(1)構造上の分類

(2)運用上の分類

2-4 水力設備

(1)ダム

(2)可動ダム

(3)排砂門

(4)沈砂池

(5)導水路

(6)ヘッドタンクとサージタンク

(7)水圧管

(8)制水弁

2-5 水車

(1)水車の種類

(2)水車の構成

(3)水車の特性

(4)キャビテーション

(5)調速機

(6)水車の速度変動率と速度調定率

2-6 揚水発電

2-7 水力発電の運用計算

(1)揚水発電の総合効率計算

(2)水車の落差変化と流量,出力計算

(3)水車の比速度と水車の定格回転速度計算

(4)調整池の運用計算

章末問題2

 

第3章 火力発電の基礎

3-1 熱力学の単位

(1)温度

(2)熱量

(3)比熱

(4)力

(5)圧力

(6)仕事

(7)仕事率

3-2 熱力学

(1)熱と温度

(2)熱力学の第零法則

(3)内部エネルギー

(4)熱力学の第一法則

(5)気体のなす仕事

(6)熱力学の第二法則

3-3 エンタルピーとエントロピー

(1)エンタルピー

(2)定常流動系のエネルギー式

(3)エントロピー

3-4 気体の状態変化

(1)理想気体

(2)気体の状態方程式

(3)等温変化

(4)等圧変化

(5)断熱変化

3-5 水蒸気の特性

(1)等圧下における水の蒸発

(2)水の状態曲面

(3)蒸気のp‒v線図とT‒s線図

(4)実在気体

3-6 熱サイクル

3-7 カルノーサイクル

(1)カルノーサイクルの熱効率

(2)エクセルギー

3-8 ランキンサイクル

3-9 再熱・再生サイクル

(1)再熱サイクル

(2)再生サイクル

(3)再熱再生サイクル

章末問題3

 

第4章 火力発電設備

4-1 ボイラ

(1)ボイラの構造

(2)ボイラの種類

(3)バーナ

(4)燃料

(5)ボイラの性能

(6)燃焼の基礎

(7)伝熱の基本3形態

4-2 蒸気タービン

(1)蒸気タービンの分類

(2)蒸気タービンの種類

(3)蒸気タービンの作動原理

(4)蒸気タービンの効率

4-3 復水器

4-4 環境対策設備

(1)火力発電の環境対策

(2)集じん装置

(3)排煙装置

(4)地球温暖化ガス

4-5 ディーゼル発電

(1)ディーゼル機関

(2)ディーゼル発電所の構成

(3)ディーゼル発電所の特徴

4-6 ガスタービン発電

(1)ガスタービン

(2)ガスタービンサイクル

(3)ガスタービンの特徴

4-7 コンバインドサイクル発電

章末問題4

 

第5章 原子力発電

5-1 放射線とは

(1)原子核・原子の構成

(2)放射線の種類

5-2 放射線と物質の相互作用

(1)荷電粒子の物質との相互作用

()c線・X線と物質の相互作用

(3)中性子と物質の相互作用

5-3 放射線に関連する単位

(1)放射能の単位

(2)放射線による物理的な影響を表すための単位

(3)放射線による健康影響を表すための単位

5-4 放射線の健康影響

(1)日常生活と放射線

(2)確定的影響と確率的影響

(3)低線量被曝の人体影響について

5-5 原子力発電の原理

(1)結合エネルギーと質量欠損

(2)核分裂反応

(3)減速と臨界

(4)核燃料と制御棒

5-6 原子力プラントの種類

(1)沸騰水型原子炉

(2)加圧水型軽水炉

(3)その他の原子炉

5-7 原子力発電所の安全システム

(1)固有の安全性(自己制御性)

(2)5重の壁

(3)非常時の冷却系

5-8 原子炉の事故

(1)過去の大事故

(2)福島第一原子力発電所における事故

5-9 核燃料サイクル

(1)核燃料サイクルとは

(2)濃縮工程

(3)再処理工程

(4)放射性廃棄物処分

章末問題5

 

第6章 新エネルギーなどによる発電

6-1 太陽光発電および太陽熱発電

(1)太陽エネルギー

(2)太陽電池の原理

(3)太陽電池の種類

(4)太陽光発電システムの構成

(5)太陽熱発電の原理と構成

6-2 風力発電

(1)歴史と導入状況

(2)風力エネルギー

(3)風車の種類

(4)発電機の種類

(5)風力発電の展望

6-3 燃料電池

(1)発電原理

(2)燃料電池の種類と特徴

(3)システム構成

(4)導入状況と今後の展望

6-4 地熱、バイオマス、海洋、MHD発電

(1)地熱発電

(2)バイオマス発電

(3)海洋発電

(4)MHD発電

章末問題6

 

第7章 変電システムの構成

7-1 電力系統

7-2 変電システム

7-3 構成機器

(1)母線

(2)変圧器

(3)送電方式

(4)ブッシング

(5)避雷器

(6)断路器

(7)遮断器

(8)開閉器

(9)調相設備

7-4 配電系統

章末問題7

 

章末問題解答

 

引用・参考文献

 

索引