未知の国カナダで、最先端の電池作りに挑んだ一企業戦士の足跡。
「明日からカナダへ行ってくれ」突然の命令。赴任先はこれまで経験のない最先端の二次電池メーカーでありながら、出火事故により倒産したベンチャー企業。事業継承の締結からはじまるバンクーバー生活。先端技術への挑戦や試行錯誤に紆余曲折、合弁会社の仲間や現地従業員との人間関係など、実際に経験したものにしか書けない、日本人企業戦士のモノづくりへの思いをこめた人間味あふれる物語。
第1章 プロローグ
第2章 バンクーバー初出張
第3章 BC州政府との交渉
第4章 赴任準備
第5章 赴任
第6章 バンクーバー生活
第7章 Moli Energy(1990)
第8章 コンファメーション・テスト(1)
第9章 コンファメーション・テスト(2)
第10章 金属リチウム電池事業化断念
第11章 リチウムイオン電池研究開発の日々
第12章 知的財産権交渉
第13章 円筒型リチウムイオン電池量産体制整備(1)
第14章 円筒型リチウムイオン電池量産体制整備(2)
第15章 円筒型リチウムイオン電池量産体制整備(3)
第16章 スピネルマンガン正極材
第17章 社長就任
第18章 社長更迭
第19章 販売チャネル再編成
第20章 NME富山工場・栃木工場の開設
第21章 Moli Energy(1990)売却と東洋物産の電池事業撤退
第22章 エピローグ:果てしなき道のり
あとがき
