環境学原論

人類の生き方を問う

環境学原論

  • 発売日: 2004/12/06
  • 編著: 平塚彰
  • 監修: 脇山廣三
  • 判型: A5
  • 頁: 466
  • ISBN: 978-4-485-30002-2
  • 定価: 4,400円(税込)
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  • 目次
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環境問題の解決に対して、モノからコトへのパラダイムシフトの観点より“価値”を基軸に「いのち」、「経済」そして「環境」を絡ませた視点を提供しています。

はじめに

序文

FORWARD

第1章 環境と「人間」-モノからコトへのパラダイムシフト-

本章のポイント

モノからコトへ

環境の視点

社会と学術

第2章 環境と「創発」-環境問題解決へのパースペクティブ-

本章のポイント

近代科学の特徴

機械的思考と有機体の哲学

価値と科学

価値と創発

要素還元論とホワイトヘッド有機体の哲学に見る「出来事」(event)・「現実的実質」(actual entity)

ホワイトヘッド哲学から複雑系科学へ

ホワイトヘッド哲学と複雑系科学に見る「創発」

未来への射程

まとめ

第3章 環境と「意味」-環境の意味論-

本章のポイント

環境とは

環境の空間性

環境の時間性

環境の言語性

第4章 環境と「地球市民」-地球憲章の理念と実践-

本章のポイント

地球憲章策定の模索

「地球憲章」の誕生

地球憲章のこれから

第5章 環境と「政治」-環境問題に対する政治学的アプローチ-

本章のポイント

環境政治学構築の試み

いくつかの疑問

環境政治学の課題

結語

第6章 環境と「経済」-経済の論理と環境の倫理-

本書のポイント

大きな経済

環境と倫理

経済成長・人口増大と環境

持続可能な発展

市場の機能と「失敗」の理由

政府の失敗

費用便益の考え方

自然に対する関心を評価づける

不確実性

環境保全のために市場を利用する

環境を利用することに負担を課す

環境税

環境許可証を取引する

環境基準を設定する

再生可能資源

非再生可能資源

第7章 環境と「経営」-環境適応マネジメントシステムと投資戦略-

本章のポイント

戦後の不況と赤字企業の関連

環境変化に即応できる技術とマネジメントのギャップ

企業ボランティアと環境投資

財務体質の健全化の促す産業資本創出のプロセス

むすびにかえて

第8章 環境と「社会システム」-私たちの生活と環境とのかかわり-

本章のポイント

環境への感受性-あたりまえを見直す想像力-

社会システムとライフスタイル

コモンズとして環境を捉える

あたらしいコモンズを形成する

第9章 環境と「教育」-持続可能な社会と環境教育-

本書のポイント

教育の考え方

文明と文化

環境教育の考え方

外の自然と内の自然

地域社会における環境教育の取り組み

第10章 環境と「デザイン」-表象芸術と生活環境空間-

本章のポイント

北河内地域について

北河内地域の歴史

北河内地域のクラフトについて

大和川の付け替え(川違え)工事

河内木綿の繁栄

南河内国・柏原地方における綿栽培法の事例

河内木綿の機織り機

河内木綿の生産品

河内木綿の再生

ファイバーアートにおける立体造形の可能性とコンピュータグラフィックス表現法

-環境材料を素材にした河川環境デザインの提案-

第11章 環境と「農業」-環境保全型農業のシステム論的展開について-

本章のポイント

環境保全型農業技術の特性

環境保全型農業技術の可能性-農業技術の今後の展開方向-

環境保全型農業のシステム論的展開

第12章 環境と「水危機」-世界の水資源と日本-

本章のポイント

利用可能な淡水の量

湖沼の水

第13章 環境と「モノづくり」-モノづくり・伝承・環境-

本章のポイント

モノづくりの恩恵とそれが残したもの

モノづくりと技術の空洞化

モノづくりと技術の伝承

第14章 環境と「新素材」-環境技術と新素材-

本章のポイント

新材料が環境に果たす役割

今後の課題

第15章 環境と「河川」-環境を考慮した河川管理について-

本章のポイント

堤防除草の必要性

刈草の処分に関する法令

刈草の処理方法と問題点

刈草のリサイクルについて

おわり

第16章 環境と「植物」-植物の環境形成作用とその活用-

本章のポイント

自然環境と植物の多様性(環境作用)

植物の環境形成作用

環境保全への植物の活用

まとめ

第17章 環境と「構造物」-環境に配慮した構造物へのとりくみ-

本章のポイント

鉄道高架構造物と環境問題

環境対策

鉄道の将来展望について

まとめ

第18章 環境と「防災」-自然と人間の共生-

本章のポイント

国土の生い立ち

災害の性格

地盤環境と災害発生形態

災害と共生した先祖たちの知恵

地盤環境の変化と災害

防災の基本は地盤環境を知ることである

第19章 環境と「医学」-微生物から宇宙に広がる人間システム-

本章のポイント

人間システムとは何か

地球環境汚染の現状

過去の環境破壊の例

環境ホルモン

地球環境の破壊は文明的課題

漢方医学の考え方にみられる人と自然の調和

地球は生きている

結論

第20章 環境と「倫理」-人類の幸福と価値観の転換-

本章のポイント

工学と倫理

工学倫理と環境

工学倫理の限界

自然界から得られる価値観

地球環境を守るための環境倫理の模索