はじめに
序文
FORWARD
第1章 環境と「人間」-モノからコトへのパラダイムシフト-
本章のポイント
モノからコトへ
環境の視点
社会と学術
第2章 環境と「創発」-環境問題解決へのパースペクティブ-
本章のポイント
近代科学の特徴
機械的思考と有機体の哲学
価値と科学
価値と創発
要素還元論とホワイトヘッド有機体の哲学に見る「出来事」(event)・「現実的実質」(actual entity)
ホワイトヘッド哲学から複雑系科学へ
ホワイトヘッド哲学と複雑系科学に見る「創発」
未来への射程
まとめ
第3章 環境と「意味」-環境の意味論-
本章のポイント
環境とは
環境の空間性
環境の時間性
環境の言語性
第4章 環境と「地球市民」-地球憲章の理念と実践-
本章のポイント
地球憲章策定の模索
「地球憲章」の誕生
地球憲章のこれから
第5章 環境と「政治」-環境問題に対する政治学的アプローチ-
本章のポイント
環境政治学構築の試み
いくつかの疑問
環境政治学の課題
結語
第6章 環境と「経済」-経済の論理と環境の倫理-
本書のポイント
大きな経済
環境と倫理
経済成長・人口増大と環境
持続可能な発展
市場の機能と「失敗」の理由
政府の失敗
費用便益の考え方
自然に対する関心を評価づける
不確実性
環境保全のために市場を利用する
環境を利用することに負担を課す
環境税
環境許可証を取引する
環境基準を設定する
再生可能資源
非再生可能資源
第7章 環境と「経営」-環境適応マネジメントシステムと投資戦略-
本章のポイント
戦後の不況と赤字企業の関連
環境変化に即応できる技術とマネジメントのギャップ
企業ボランティアと環境投資
財務体質の健全化の促す産業資本創出のプロセス
むすびにかえて
第8章 環境と「社会システム」-私たちの生活と環境とのかかわり-
本章のポイント
環境への感受性-あたりまえを見直す想像力-
社会システムとライフスタイル
コモンズとして環境を捉える
あたらしいコモンズを形成する
第9章 環境と「教育」-持続可能な社会と環境教育-
本書のポイント
教育の考え方
文明と文化
環境教育の考え方
外の自然と内の自然
地域社会における環境教育の取り組み
第10章 環境と「デザイン」-表象芸術と生活環境空間-
本章のポイント
北河内地域について
北河内地域の歴史
北河内地域のクラフトについて
大和川の付け替え(川違え)工事
河内木綿の繁栄
南河内国・柏原地方における綿栽培法の事例
河内木綿の機織り機
河内木綿の生産品
河内木綿の再生
ファイバーアートにおける立体造形の可能性とコンピュータグラフィックス表現法
-環境材料を素材にした河川環境デザインの提案-
第11章 環境と「農業」-環境保全型農業のシステム論的展開について-
本章のポイント
環境保全型農業技術の特性
環境保全型農業技術の可能性-農業技術の今後の展開方向-
環境保全型農業のシステム論的展開
第12章 環境と「水危機」-世界の水資源と日本-
本章のポイント
利用可能な淡水の量
湖沼の水
第13章 環境と「モノづくり」-モノづくり・伝承・環境-
本章のポイント
モノづくりの恩恵とそれが残したもの
モノづくりと技術の空洞化
モノづくりと技術の伝承
第14章 環境と「新素材」-環境技術と新素材-
本章のポイント
新材料が環境に果たす役割
今後の課題
第15章 環境と「河川」-環境を考慮した河川管理について-
本章のポイント
堤防除草の必要性
刈草の処分に関する法令
刈草の処理方法と問題点
刈草のリサイクルについて
おわり
第16章 環境と「植物」-植物の環境形成作用とその活用-
本章のポイント
自然環境と植物の多様性(環境作用)
植物の環境形成作用
環境保全への植物の活用
まとめ
第17章 環境と「構造物」-環境に配慮した構造物へのとりくみ-
本章のポイント
鉄道高架構造物と環境問題
環境対策
鉄道の将来展望について
まとめ
第18章 環境と「防災」-自然と人間の共生-
本章のポイント
国土の生い立ち
災害の性格
地盤環境と災害発生形態
災害と共生した先祖たちの知恵
地盤環境の変化と災害
防災の基本は地盤環境を知ることである
第19章 環境と「医学」-微生物から宇宙に広がる人間システム-
本章のポイント
人間システムとは何か
地球環境汚染の現状
過去の環境破壊の例
環境ホルモン
地球環境の破壊は文明的課題
漢方医学の考え方にみられる人と自然の調和
地球は生きている
結論
第20章 環境と「倫理」-人類の幸福と価値観の転換-
本章のポイント
工学と倫理
工学倫理と環境
工学倫理の限界
自然界から得られる価値観
地球環境を守るための環境倫理の模索