はじめに
序文
FORWARD
第1章 環境と「人間」-モノからコトへのパラダイムシフト-
1.1 本章のポイント
1.2 モノからコトへ
1.3 環境の視点
1.4 社会と学術
第2章 環境と「創発」-環境問題解決へのパースペクティブ-
2.1 本章のポイント
2.2 近代科学の特徴
2.3 機械的思考と有機体の哲学
2.4 価値と科学
2.5 価値と創発
2.6 要素還元論とホワイトヘッド有機体の哲学に見る「出来事」(event)・「現実的実質」(actual entity)
2.7 ホワイトヘッド哲学から複雑系科学へ
2.8 ホワイトヘッド哲学と複雑系科学に見る「創発」
2.9 未来への射程
まとめ
第3章 環境と「意味」-環境の意味論-
3.1 本章のポイント
3.2 環境とは
3.3 環境の空間性
3.4 環境の時間性
3.5 環境の言語性
第4章 環境と「地球市民」-地球憲章の理念と実践-
4.1 本章のポイント
4.2 地球憲章策定の模索
4.3 「地球憲章」の誕生
4.4 地球憲章のこれから
第5章 環境と「政治」-環境問題に対する政治学的アプローチ-
5.1 本章のポイント
5.2 環境政治学構築の試み
5.3 いくつかの疑問
5.4 環境政治学の課題
5.5 結語
第6章 環境と「経済」-経済の論理と環境の倫理-
6.1 本書のポイント
6.2 大きな経済
6.3 環境と倫理
6.4 経済成長・人口増大と環境
6.5 持続可能な発展
6.6 市場の機能と「失敗」の理由
6.7 政府の失敗
6.8 費用便益の考え方
6.9 自然に対する関心を評価づける
6.10 不確実性
6.11 環境保全のために市場を利用する
6.12 環境を利用することに負担を課す
6.13 環境税
6.14 環境許可証を取引する
6.15 環境基準を設定する
6.16 再生可能資源
6.17 非再生可能資源
第7章 環境と「経営」-環境適応マネジメントシステムと投資戦略-
7.1 本章のポイント
7.2 戦後の不況と赤字企業の関連
7.3 環境変化に即応できる技術とマネジメントのギャップ
7.4 企業ボランティアと環境投資
7.5 財務体質の健全化の促す産業資本創出のプロセス
7.6 むすびにかえて
第8章 環境と「社会システム」-私たちの生活と環境とのかかわり-
8.1 本章のポイント
8.2 環境への感受性-あたりまえを見直す想像力-
8.3 社会システムとライフスタイル
8.4 コモンズとして環境を捉える
8.5 あたらしいコモンズを形成する
第9章 環境と「教育」-持続可能な社会と環境教育-
9.1 本書のポイント
9.2 教育の考え方
9.3 文明と文化
9.4 環境教育の考え方
9.5 外の自然と内の自然
9.6 地域社会における環境教育の取り組み
第10章 環境と「デザイン」-表象芸術と生活環境空間-
10.1 本章のポイント
10.2 北河内地域について
10.3 北河内地域の歴史
10.4 北河内地域のクラフトについて
10.5 大和川の付け替え(川違え)工事
10.6 河内木綿の繁栄
10.7 南河内国・柏原地方における綿栽培法の事例
10.8 河内木綿の機織り機
10.9 河内木綿の生産品
10.10 河内木綿の再生
10.11 ファイバーアートにおける立体造形の可能性とコンピュータグラフィックス表現法
-環境材料を素材にした河川環境デザインの提案-
第11章 環境と「農業」-環境保全型農業のシステム論的展開について-
11.1 本章のポイント
11.2 環境保全型農業技術の特性
11.3 環境保全型農業技術の可能性-農業技術の今後の展開方向-
11.4 環境保全型農業のシステム論的展開
第12章 環境と「水危機」-世界の水資源と日本-
12.1 本章のポイント
12.2 利用可能な淡水の量
12.3 湖沼の水
第13章 環境と「モノづくり」-モノづくり・伝承・環境-
13.1 本章のポイント
13.2 モノづくりの恩恵とそれが残したもの
13.3 モノづくりと技術の空洞化
13.4 モノづくりと技術の伝承
第14章 環境と「新素材」-環境技術と新素材-
14.1 本章のポイント
14.2 新材料が環境に果たす役割
14.3 今後の課題
第15章 環境と「河川」-環境を考慮した河川管理について-
15.1 本章のポイント
15.2 堤防除草の必要性
15.3 刈草の処分に関する法令
15.4 刈草の処理方法と問題点
15.5 刈草のリサイクルについて
15.6 おわり
第16章 環境と「植物」-植物の環境形成作用とその活用-
16.1 本章のポイント
16.2 自然環境と植物の多様性(環境作用)
16.3 植物の環境形成作用
16.4 環境保全への植物の活用
16.5 まとめ
第17章 環境と「構造物」-環境に配慮した構造物へのとりくみ-
17.1 本章のポイント
17.2 鉄道高架構造物と環境問題
17.3 環境対策
17.4 鉄道の将来展望について
17.5 まとめ
第18章 環境と「防災」-自然と人間の共生-
18.1 本章のポイント
18.2 国土の生い立ち
18.3 災害の性格
18.4 地盤環境と災害発生形態
18.5 災害と共生した先祖たちの知恵
18.6 地盤環境の変化と災害
18.7 防災の基本は地盤環境を知ることである
第19章 環境と「医学」-微生物から宇宙に広がる人間システム-
19.1 本章のポイント
19.2 人間システムとは何か
19.3 地球環境汚染の現状
19.4 過去の環境破壊の例
19.5 環境ホルモン
19.6 地球環境の破壊は文明的課題
19.7 漢方医学の考え方にみられる人と自然の調和
19.8 地球は生きている
19.9 結論
第20章 環境と「倫理」-人類の幸福と価値観の転換-
20.1 本章のポイント
20.2 工学と倫理
20.3 工学倫理と環境
20.4 工学倫理の限界
20.5 自然界から得られる価値観
20.6 地球環境を守るための環境倫理の模索