本書は『Takuma先生の電験電卓講座~電験3種編~』の続編として、電験1・2種の受験生に向けた、電卓操作の応用編です。
主に知ってほしい電卓の機能や操作方法について八つの講座にまとめました。
第1講座で一般電卓の性能、第2講座では電卓の機能をまとめています。本格的な電卓操作は第3講座から始まり、まずは三角関数を取り扱います。三角関数の倍角の公式、半角の公式、余弦定理といった高度な数学を取得しながら、一般電卓での計算方法を理解しましょう。
第4講座は電気回路の計算についてまとめています。直列、並列が複雑に絡む回路計算を、さまざまな手法で解いていく、本書の醍醐味となる重要な箇所となります。
第5講座は複雑な複素数の計算を一般電卓でどのように解いていくのかをまとめました。複雑な複素数計算を可能な限りシンプルに、そして素早く計算する方法をマスターしましょう。
第6講座はさまざまな方程式の計算についてまとめています。電験3種では使う頻度が少なかった「二次方程式の解の公式」や三つの方程式を並べて解く「三元一次方程式」などの計算を素早く行う、いわば電卓操作の「必殺技」を体得する講座となっています。
第7講座は積分について触れています。電験2種以上の上位試験では避けて通れない積分の計算並びに、積分で扱う指数の対義である対数について触れています。
最後の第8講座は、近似、円の方程式、積分の対義になる微分など、電卓の操作と直接関係ないが、取得しておくべき数学についてまとめました。もし計算に行き詰まったとき、この講座を見返すことで問題を解く一助になれば幸いです。