本書はアルゴリズムの考え方、プログラミングについての入門書であり、その読者は、MicroSoft Visual Basic。NETが使える環境にあること、また中学校程度の数学の知識を持っていることを仮定し、プログラミングの経験がないことを想定しています。
「基礎編」と「応用編」の2部構成からなっており、基礎編ではプログラミングの基礎に関して非常に丁寧に解説してあります。細かくなり解説しきれないところ、筆者たちの経験から初学者が理解しにくいであろうところ、間違いやすいところは「知識整理問題」に取り入れてあります。
まえがき
[基礎編]第1章 Visual Basic.NETによるプログラミングの初歩
はじめに-----プログラミングとは何か?なぜ,プログラミングをやるのか?
コンピュータモデル
コンピュータができる基本的な仕事
フローチャートとBasic言語
Visual Basicにおけるテキストボックス(TextBox)を用いた入出力
[基礎編]第2章 判断を含むプログラム
判断の基本
判断文のいくつかのバリエーションとCoto文
応用プログラム
[基礎編]第3章 繰り返し処理
繰り返しの基本的な考え方
For~Next文
For~Nextによる繰り返しの応用
While, Do~untilによる繰り返し
[基礎編]第4章 配列と大量のデータ処理
配列とは
配列を用いた処理
配列を用いたデータ処理
[基礎編]第5章 2次元配列のデータ処理
2次元配列とは
2次元配列を用いた処理と2重ループ
各行,各列の合計
[基礎編]第6章 Subプロシージャと関数プロシージャ
Subプロシージャの簡単な例
引数を持ったSubプロシージャ
関数プロシージャ
関数呼び出しのときのコンピュータ内の動き
実際にSubプロシージャと関数プロシージャを使う
知識整理問題1(1~20)
知識整理問題2(21~40)
知識整理問題3(41~60)
知識整理問題4(61~85)
知識整理問題5(86~105)
知識整理問題6(106~120)
知識整理問題7(121~130)
[応用編]第7章 グラフィックスの利用
グラフィックのコントロールについて
図形を描く
正N角形を描くプログラミング
計算結果の描画
[応用編]第8章 関数y=f(x)のグラフ
使用する基本グラフィック命令
y=f(x)のグラフ
[応用編]第9章 簡単なシミュレーションプログラミング
シミュレーションとは
円周率πを求める二つの確率的実験
正方形とその内接円から円周率πを求めるモンテカルロ法
[応用編]第10章 文字データの取り扱い
文字データの型
文字データを扱う関数
文字データと文字コード
文字列データの変換
文字列データの結合
文字列の長さを求める
文字列の抽出
文字列データの反転
文字列データの検索
文字列データの置き換え
文字列データの比較(1)
文字列データの比較(2)
[応用編]第11章 ファイル処理
シーケンシャルファイルとランダムファイル
シーケンシャルファイルの取り扱い方
[応用編]第12章 数値積分
数値積分とは
長方形近似による方法
台形公式による方法
[応用編]第13章 方程式f(x)=0を解く
はじめに
二分探索法
ニュートン法(Newton法)
[応用編]第14章 連立方程式
連立方程式の基礎
ガウスージョルダンの消去法による連立一次方程式の解法
ピボットの選択を含めた改良
行列式を用いた連立方程式の解法プログラム
[応用編]第15章 微分方程式の数値解法
基礎知識
基本形とその意味
基本形の数値解法1(オイラー法(Euler法))
ルンゲ=クッタ法(Runge-kutta法)
高階微分方程式
[応用編]第16章 再帰呼び出し(Recursive Call)
関数の復習
再帰呼び出し(Recursive Call)
再帰呼び出しの応用---ハノイの塔---
[応用編]第17章 ソーティング
ソーティングとは
バブルソートアルゴリズム
その他のアルゴリズム
クイックソートアルゴリズム
参考文献
知識整理問題の解答
付録
付録A VBでのプログラミング入力手順
付録B VBでのプロジェクト保存
付録C 保存したプロジェクトの読み込み
索引