目次
はじめに
第1章 国連気候変動交渉とパリ協定
1 京都議定書の苦い教訓
2 ポスト京都議定書交渉とカンクン合意
3 パリ協定の成立
4 1・5℃至上主義の台頭とグラスゴー気候合意
5 グローバルストックテイクとエネルギー転換
6 新資金援助目標を巡る対立
7 地球温暖化交渉はなぜ難航するのか
第2章 トランプ第2期政権と脱・脱炭素
1 地球温暖化・エネルギー政策の党派性
2 トランプ第2期政権の環境・エネルギー政策のキーパーソン
3 「掘って、掘って、掘りまくれ」
4 インフレ抑制法の「解体」
5 危険性認定の廃止
6 ESG、環境金融への逆風
7 パリ協定、さらには気候変動枠組条約からも離脱
8 マルチの国際会議においてもトランプ色全開に
9 トランプ第2期政権のアンチ気候変動がもたらす影響
第3章 脱炭素の理想と現実のギャップに悩む欧州
1 理想化されるEU、ドイツ
2 欧州はなぜ脱炭素の旗手となったのか
3 欧州グリーンディールという壮大な実験
4 ドイツモデルへの強い自信
5 安価なロシア産天然ガスへの依存
6 ウクライナ戦争がもたらした大転換
7 高いエネルギー価格と競争力危機
8 対中貿易の誤算
9 欧州議会選挙と環境政党の退潮
10 ドラギレポートの衝撃
11 欧州競争力コンパスとクリーン産業ディール
12 2040年90%削減目標を巡る対立
13 トランプ第2期政権との価値観対立
14 安全保障環境の激変がグリーンディールをさらに困難に
15 欧州はどこへ向かうのか
第4章 「環境優等生・中国」の虚実
1 西側首脳を怒らせた中国の交渉姿勢
2 クリーンエネルギー大国・中国
3 環境活動家の中国礼賛とダブルスタンダード
4 クリーンエネルギー大国・中国の不都合な真実
5 中国のサプライチェーンの闇
6 中国製クリーンエネルギー技術と経済安全保障
7 環境原理主義の最大の受益者は中国
第5章 中国の重要鉱物支配と問題点
1 石油から重要鉱物へ
2 なぜ重要鉱物が重要なのか――GX・AI・軍事が同じ鉱物を奪い合う時代
3 中国はなぜ重要鉱物サプライチェーンを独占できたのか
4 重要鉱物を武器化する中国
5 消費国は中国依存にどう対処しようとしているのか――G7重要鉱物戦略の形成と限界
6 中国依存は本当に下げられるのか――供給網再構築の可能性と課題
第6章 グローバル・サウスの論理
1 COP29におけるインドの存在感
2 UNCTADから始まる「南」の政治化
3 CBDRの成立と歴史的排出責任
4 途上国の経済発展と累積排出量のシフト
5 脆弱性の偏在と適応の重み
6 グローバル・サウス内の多様性
7 途上国の最大の関心事――資金問題
8 損失と損害を巡る法的責任
9 BRICSの台頭
10 1・5℃目標、NDC、そして現実
第7章 脱炭素、エネルギー危機、重要鉱物が示したエネルギー転換の難しさ
1 地球温暖化・エネルギー政策が大きく揺れた5年間
2 グラスゴー気候合意が生み出した「脱炭素の時代」
3 理想と現実のギャップの顕在化
4 脱炭素が生んだ新たな依存――重要鉱物と中国
5 IEAシナリオの変化
6 「エネルギー転換」から「エネルギー追加」へ
7 イラン戦争が書き換えたエネルギー安全保障観
8 「今こそ脱化石燃料」論の落とし穴
9 プラグマティズムが主流のエネルギーサークル
第8章 激動する国際エネルギー情勢に日本はどう向き合うべきか
1 日本はエネルギー政策の実験をする余裕のない国である
2 「S+3E」の優先順位を取り戻す
3 第7次エネルギー基本計画――常識への回帰
4 原子力を日本の基幹的な安全保障資産に戻す
5 再生可能エネルギーは「量」から「価値」へ
6 LNGと石炭――移行期の安全保障を支える火力発電
7 重要鉱物とクリーン技術――脱炭素政策を経済安全保障政策に変える
8 エネルギー安全保障外交――日本一国では守れない
9 対アジアエネルギー協力
10 パリ協定に参加しつつ、数値目標との心中はしない
11 脱炭素政策に「値札」を付ける
12 「骨太方針2026」――エネルギー安全保障を成長戦略に組み込む
13 日本が示すべきエネルギーのコモンセンス
おわりに
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