電気エネルギーの発生と輸送の工学について学ぶ学生の教科書、参考書として執筆されたもので、電気エネルギーを大量に創生するための発電技術である水力発電、火力発電、原子力発電に加えて、化石燃料の枯渇と地球環境の保全の観点から近年重要性が増している再生可能エネルギーを利用した太陽光発電、風力発電、地熱発電、並びに燃料電池発電と電気エネルギーを需要地に送るための電力輸送システムについて記述しています。
(初学者でも理解できるように電気エネルギーの発生と輸送システムの原理と、具体的なシステム構成に関する必須の事柄について、最近の動向を交えながら記述しています)
日本における原子力発電や再生可能エネルギーを利用した発電の状況が大きく変化し、地球温暖化防止のための新たな国際枠組みである「パリ協定」も採択されるに至っています。本書に掲載されている統計データをリニューアルするのと併せて、これらの状況の変化を反映させた内容に書き改め、エネルギー工学に関わる現状を的確に紹介することとしました。