数学の本質は、ある事実の説明体系の構築することにあります。
そこでは、「なぜ?」、「どうして?」とか「何かへん!」という根本的な問いかけから出発し、その問いかけの答え、真実、解決策を見つけるため、その問いかけの分析が必要となります。その分析の方法には、問題をいくつかの小部分に分割する、問題を単純な条件から始めて徐々に複雑な条件にする、問題に適合するすべての場合を列挙して検討をする、等が考えられます。
このような分析から順次、各小問題を解決するような説明体系を組み立てる練習により、多種多様な問題でも正しい結論を導くことが可能になります。
本書では、概ね高校1年生から大学1、2年までで学習する内容で、記憶に留めておきたい要項を厳選し例題の前にまとめてあります。